とある方のブログで、サニックスが20年後の買い取り価格を7円/kWhで行うと紹介されていたので、早速元記事を見てきました。
正直、
「なぜ20年後の買い取り価格を今提示するのだろう?」
と疑問に思ったからです。
「卒FIT」の低圧太陽光の電力を買い取り、サニックスが新サービス
20年後の買い取り価格なんて、誰にも分かる訳がありません。
もしかすると、中国やロシアに吸収、合併されて日本が無くなっている恐れがあります。
もしかすると、原発が今より普及して、再生可能エネルギーなんて相手にされていない恐れもあります。
もしかすると、原発が全廃して、再生可能エネルギーの価値が大幅に高まっている恐れもあります。
「もしかすると」を言うとキリがありませんが、少なくとも7円/kWhというのは、現時点では現実的でありながら、20年後ではかなり不確定な買い取り価格だと言えますよね。
※注:画像は余剰売電かつ現時点(令和1年7月)でのケースです。
私の希望的観測では、原発は今よりも増えつつも、それに伴って火力発電が減少し、再生可能エネルギーの価値は今より若干高まると予測しています。
そんな不確定な20年後の買い取りを、なぜ今提示する必要があるのでしょうか?これは企業にとってもかなりリスクが高いことです。採算度外視の国が買取価格を保証するのとは、まったく意味が異なります。
出典:経済産業省 資源エネルギー庁
現在の原発のコストは10.1円であり、それよりも3割も低い価格なので一見リスクは低いようにも見えますが、原発を低コストで運用できる方法が見つかれば、これよりさらにコストは下がっていくでしょう。
それでも、あえて20年も前から契約する意図は何なのでしょうか。
穿った見方ですが、20年後の買い取り価格が8円/kWh以上になると予測した上で、今から顧客を抱え込もうとしているのでは?と思ってしまいました(^^;)
20年後には今より電力自由化が進んでおり、発電業者も桁違いに増えていることでしょう。それらの会社が、大手電力会社が今提示している7円/kWhと同じ金額で購入することはまずありません。
自由競争が働いているので、少しでも高い金額を提示して発電業者から電気を買い取ろうとします。今現在でも、家庭用の余剰電力でもそのような状況が起きていますよね。
これが20年後のFIT終了時には、争奪戦が起こっていてもおかしくありません。その時には最低ラインが7円/kWhで、10円/kWhくらいになってくれれば理想的です。ただ、逆に6円/kWh以下になることも考えられなくはありませんが・・・。
とりあえず私は21円案件から購入しているので、7円/kWhあればとりあえず1基年間70万円が確保できます。
70万円あれば、ランニングコストを考えると運営できる最低ラインは確保できる計算です。その頃には当然返済金はありませんので、パワコンの故障さえなければCFは十分あります。
そんな訳で、サニックスの「20年後に7円/kWhで電力買い取り」スキームですが、私としてはパスしたいと思いました。
そもそも、条件がかなり厳しく、
サニックスが指定する太陽光パネル、パワーコンディショナーを使用していること
買取期間中は、同社の有料遠隔サービス「サニックス アイ」と、情報中継機「PVセンサー」を設置する必要がある。
など、これらの条件を今からクリアするのは難しいので、そもそも考えるまでもありませんでした。
20年後の電力買い取り先と、その価格がいくらになるのか、不安と期待に胸をふくらませながら待っていたいと思います(≧∀≦)
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