昨日は、除草作業を請け負っているお客さんに対する、初めてのメンテナンス作業を行いました！
遠隔監視システムを確認すると、かなり以前からPCSの１つが発電不良を起こしているようでした。
ただ、１割～２割程度の低下だったので、当初は雑草による影響を考えておられたようで、そこから私の所に除草作業依頼が入りました。
除草作業は先月終わっていたのですが、それでもどうも発電量が回復しなかったようで、この度の点検依頼となりました
まず、ソラメンテと太陽光発電システム用絶縁抵抗計で開放時の抵抗を測定します。
IVカーブ測定器の導入も考えたのですが、快晴でも雲があって日照に変化があると正しい測定ができないことと、測定値を正確に読み取ることが難しそうなので導入を見送ることにしました。
こちらの絶縁抵抗計ですが、発電中のPVでも問題なく測定できるとあって、かなり重宝しています。
本来？であれば、夜間の発電していない時に測定する必要があるのですが、この測定器があれば日中でも問題なく測定ができます。
ソラメンテと絶縁抵抗計で測定しましたが、特に問題は見当たりません。
配線図が見当たらないとのことなので、発電量が低下しているパワコンから配線を逆に辿って、ストリングの当たりをつけました。
そこでこちらのアイテムの出番です！
ソラメンテに接続して、電界を拾う検査機です！
これがあれば、パネル電流の強さが音と画面表示で分かるので、発電量が低下しているパネルがすぐに発見できます。
セル１枚１枚を細かく調べなくとも、横方向に向かってスライドさせると発電量の過多が音を聞くだけでよく分かります。
いやー、なかなかすごい製品ですね( ﾟДﾟ)y─┛~~
これがあれば異常パネルもすぐに発見できますよ・・・。
ただ、先程のソラメンテと組み合わせる必要があるので、約３０万円とそれなりの料金は掛かりました。
調べていくと、どうもこのストリング全体に電流が流れていないことが分かりました。
パネルの裏を見てみると・・・！
・・・MC４コネクターが思い切り焼き切れているじゃないですか！
これはかなり危険な状況です。火災を起こさなくて良かったです(--;すぐ横が結線留めされていたのが、せめてもの救いだったと思います。
すぐにお客さんに電話をして、こちらで対応を希望されたので、私の第９発電所を施工してもらった業者が近かったので、連絡して修理を依頼しました。
その業者の方曰く、このような焼き付き方は見たことがないとのことでした。
さらに、全体的にケーブルが弛んでいることを指摘されて、そちらも対応することになりました。
ケーブルに緩みがあると、台風などの強風時に風で揺れて、断線することがよくあるそうです。そこから火災に繋がったこともあるそうなので、私自身の発電所も改めて点検し直したいと思いました(>_<)
あと、FLIR ONE Proも入手したので、念の為これを使用して全パネルのホットスポットの確認を行いました。
ヤフオクにも出品されていましたが、アマゾンで購入してもあまり差が無いので、保証の効くアマゾンで購入することにしました。
・・・FLIR ONEを現場で使用したのは初めてなのですが、想像していた以上にホットスポットってあるものなんですね(^^;
全部で10枚以上のパネルでホットスポットが発見されました。
1枚のパネルで1～6セルくらいで、かつ表面温度もそこまで高くなかったことから、発電量にはそれほど影響は無いと思われます。
ですが、完成して2年半の発電所でここまで異常が出ているので、今後も注意深く見守っていく必要があると感じました。
今回、異常が発見できたのはある意味良かったと思います。
このまま異常が分からないまま、発電量が少ない状態が続いてしまっては、発電のオーナー様としても悩みの種を抱えることになってしまいます。
それよりも、原因が明らかになって修理できることになったので、そういう意味では良かったと思っています。
そして今週の土曜日には、初めての正式なＯ＆Ｍ依頼が入っています(^^)
今回と同じように丁寧な検査を行って、異常を見逃さないようにしたいと思います！
あ、話は変わりますが、12月に開催予定のオフ会という名の忘年会。
前回の反省を生かして2ヶ月前から告知していますが、
なかなか参加者が集まっていません（笑）
少し早すぎたのでしょうか・・・(´･ω･`)
3日前までならキャンセル可能ですので、12月の予定がまだ分からない方も、ぜひぜひお申し込み頂けると嬉しいです(^^)
参加頂ける方はこちらから↓
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